ひとりじゃなんにもできないぼくら。
今、仲間は渦巻く嵐になる。
僕の家は学校から自転車の三十分の距離にあるわけで9時に試験開始だから、8時には家に出ておいたほうがいいよな。
そう、きっとこの時計が馬鹿なだけさ、時間も刻めないような時計は役立たずだね、うん。 どいつもこいつも8時55分を示しやがって、いったいうちの時計はどうなっているのだろうか・・・・・・・・ 9時から簿記の検定の開始時間なのに8時55分に布団の中にいる僕、そう、僕はどこでもドアが・・・・・ 「やぁ^^^^^^^~~~~~~べえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 すべりこんだ廊下は最悪に静まり返っていた。 どの教室からも残酷に計算機の機械音が絶え間なく響き渡っている。 もし自分の教室の試験監督が”はずれ”だったらどうしよう。 うちの学校での試験、試験監督はうちの学校の教師なわけであたりはずれがあるわけだ。はずれだったら10分の遅刻であろうと絶対この教室には入れてくれない。タチが悪ければ、試験時間中永遠と廊下で立たされるんじゃないか、タチが悪いのは俺か・・・・ 立たされるんならそれでいいと思った。人生初の経験だ。 僕は廊下で立たされることはもとより教育の世界で悪さという悪さをしでかしたことがない、今回の遅刻も小さなことなのかもしれないが、ここで立たされればなにか一線を越えられるような気がしたんだ。人生がソフトにゆうか・・・がっちがちの真面目人間にはなりたくない。 「どうします、入れますか?」 軽くノックして顔をだした初老の女はもうひとりの中年の男に僕の侵入の可否をたずねていた。頼む~! 「いいよ」 まじでまじで”あたり”で良かった!! 廊下に立たされて人生経験だと!?馬鹿いうんじゃねえ!! ・・・・・矛盾は人生の付き人ということで。 -僕を車で送ってくれた母の言葉が突き刺さります。 「どうしよう!マジ遅刻やし!!!言い訳みつからん!!!」 「あんた、うそついて、そういう大人になるつもりなの?」 ・・・・・・・・・・・。 なにもいえませんでした。 その言葉をきいてから学校に着くまでに交わした母との会話はあまり覚えていません。 なんでもまずは言い訳を考える僕。 せめて廊下で立つ勇気だけはだしていきましたがあっさりと終わった試験という波に大切なモノをさらわれていったような気がしてなりません。 あなたは自分にうそをついて生きてはいませんか? PR 2008/01/27(Sun) 19:27:03
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